もしも大津くんがニュースキャスターになったら。
もしも大津くんがニュースキャスターになったら。
キャスター①「こんばんは。19時になりました。ニュースをお伝えします。
昨夜未明、新宿歌舞伎町にあるコンビニエンスストアで何者かが店に押し入り、現金およそ10万円を奪って逃走しました。警察の調べによりますと、男はヘルメットを被っており、刃物のようなもので店員を脅し、レジから現金を出すよう指示させた後、そのままバイクに乗って逃走したということです。」
キャスター①「いや、大津さん、東京の歌舞伎町という人が多い場所でも強盗ってあるんですね。」
大津「いや。」
キャスター①「では、次のニュースをお伝えします。大津さんよろしくお願いします。」
大津「り。では、次のニュースです。昨夜未明に女子生徒が殺害される、え、殺されたん!?死んだの!?はーーー、可哀相に。という事件が発生しました。
栃木県○○市の高校の生徒が何者かに後ろから刺されたもようです。
目撃者の証言によりますと、
体には刺されたような傷がたくさんあり、うわっ、痛い痛い痛い、親指だけが、親指だけ!?マジで!?ばーやーばーやー、かんこーてーいー。親指だけ、切り取られ無くなっているとのことです。じーまでばーやーなやつやんこれ。
警察では現在、鑑識含め犯人の聞き込みを行っています。
また、詳しい情報が入りましたら随時報道いたします。」
大津「いやー、ひどい事件ですね。」
キャスター①「そうですね。しかも親指だけが切り取られるという残虐性が許せませんね。」
大津「いや。」
大津「では次のニュースです。1月に入り、センター試験が間近に迫ってきました。
全国の受験生が一斉に、、、オホッ!すみません。咳が。 全国の受験生が、、、オッホ!オホッ!失礼しました。全国の受験生が一斉に受験するこのセンター試験、、、、オホッ!オッホオホッ!オッホ!オッホ!オッホ!ん"。」
キャスター①「では明日天気と週間予報です。キャスターの○○さんお願いします。」
現代版 桃太郎
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが原宿に住んでいました。
おじいさんは竹下通りにしばかりに、おばあさんは渋谷川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。
「ちょ、、、、、、、、ガチ?」
おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。
そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと中からチャラついた金髪の赤ちゃんが飛び出してきました。
「ちょ、、、、、これは神さまがくださったにちがいない」
子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
桃から生まれたギャル男を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。
桃太郎はスクスク育って、やがて原宿一の有名なギャル男になりました。
そしてある日、桃太郎が言いました。
「あのさ〜、俺さ〜、鬼ヶ島行ってさ〜、ふざけきった鬼どもいっちょかましてくるわ〜」
おばあさんにきび団子を作ってもらうと、鬼ヶ島へ出かけました。
山手線の車内で、イヌに出会いました。
「お、桃太郎さんじゃないっすか、どっか行くんすか?つーか、飲みいきましょうよ。うぇいうぇい。」
「わりぃ、鬼ヶ島へ、クソ鬼退治行ってくるわ」
「マジっすかwww 腰に付けたきび団子を1つくれたら、俺も付いていきますよww」
イヌはきび団子をもらい、桃太郎のおともになりました。
そして、こんどは駅地下のデパートでサルに出会いました。
「桃太郎さんじゃないっすか!またザギンでシースーっすか?」
「ばかw 金ねぇわw 鬼退治するやで」
「マジすかww なんかあったんすかw つーか、腰に付けたきび団子を1つくださいよ、朝から何も食ってないんすよ。くれたらおともしますよ」
そして今度は、スタバでキジに出会いました。
「うぇ〜い!桃太郎じゃん!久しぶり〜!なになう?」
「キジちゃん〜久しぶりちょりーす! 鬼ヶ島行くなう〜」
「なにそれww ちょーウケるww え、じゃあ、腰に付けたきび団子くれたら俺も行くわ!20時からバイトあるけどそれまで暇やし!」
こうして、イヌ、サル、キジの仲間を手に入れた桃太郎は、ついに鬼ヶ島へやってきました。
鬼ヶ島では、鬼たちが近くの村からぬすんだフェラーリを乗り回し、シャンパンとウォッカで3次会の真っ最中です。
「マジ楽しそうやけど、お前らビビんなよ!やっちまいな!」
イヌはバットでフェラーリの窓ガラスを割り、サルは鬼との飲み比べで勝利し、キジはとりあえずウェイウェイやってました。
そして桃太郎も、有り余るほどの金で賄賂を渡しまくっていました。
とうとう鬼の親分が、
「おーけーおーけー、せいせいせい。おめーらの方がガチ強だわ。降参なう。」
と、手をついてあやまりました。
桃太郎とイヌとサルとキジは、鬼から取り上げた日本酒をフェラーリにつんで、原宿に帰りました。
おじいさんとおばあさんは、桃太郎の無事な姿を見て大喜びです。
そして三人は、フェラーリを乗り回し、浴びるほどの酒を飲みながら幸せにくらしましたとさ。
おしまい。
エレベーターってほんと・・・
あ、すみません!乗ります!ちょっ!
って間一髪で乗り込んだエレベーター内がね、カップル絶賛口づけ中だった。
いや〜、こっちも飛び乗る瞬間くらいからね、「あ、バックしろ」って信号を脳に送ったんだけども。
宙を舞ってる体が自ずと入っていって、扉閉まるわけ。嘘だろ。
なんつーか、俺一回も行ったことないんだけど、地獄ってここじゃね?って思ったもん。まじで。
ほんと、閻魔大王も、ここで天と地の審議を行うべき。
三途の川じゃなくて、ここで労働させるべき。
んでまあ、彼女の方がさ、
「だめだよ。見られちゃうよ。」
とか言ってくれてんですけど。
「大丈夫だって。見てないよ。」
つって言うこと聞かない彼氏。
「だめだって。」
「大丈夫。見てないよ。」
「見てるって。」
「大丈夫だって。」
「見てるってば。」
つって私思いっきり見てないんですけど。
狭いエレベーターの一角に顔面めり込めるようにして見ないようにしてるんですけど。
したらさ、3階で禿げたジジィ乗ってきたの。
天使かな?
ほんと、天使も一回も見たことないんだけど、サインほしかった。写メいいですか。
禿げた部分とかもう完全に天使の輪っかにしか見えない。
やってきたぞ、俺らのターン。と。
まぁね、ここぞとばかりにめり込められた自分の顔を最大限大きくしてね、ちょっとスペースも確保しつつ、避難の目を禿げ天使と共に浴びせた。
「公共の場ですよ。」って。
禿げ天使とか軽く咳払いとかしてたもん。
そりゃあ先輩にならって私もいつもより多めに咳払いしてね。
もう勝ったと思った。
したらさ、あの禿げ天使、4階で降りやがった。
まさかの展開。
そうなったらもうただのクソ禿げ。
ここぞとばかりに確保したスペースがね、思いのほか広くてね、なんつーか、3人でPerfumeみたいになってんの。
どうしてくれる?これ。
まじやべぇ。と思ったよね。私も。
んで、ズボンのポケットに入ってた携帯を取り出して見てないアピールしようと、ガサゴソガサゴソやってたんですけど。
ほんと、岸に打ち上げられた魚のごとくピチピチいっちゃって、落ちてった。床に。
しかもカップルの間で絶妙かつピンポイントに止まったよね。ゴール。
ほんとびっくり。
今ならあの貞子の井戸も登れる気がする。
つーか、黒髭危機一髪ばりの勢いで井戸から出れる気がする。
んで、目的の8階に着いたわけです。
反射的にカップルの間の携帯を蹴って、出口までドリブルしていった。
もう一瞬の出来事。
彼氏なんか「メッシ・・・」って言ってたもん。
まぁ、言ってないんだけど。
んで、なに食わぬ顔してね、華麗に携帯を拾い上げてね。
ケース割れてた。